- 頭のよい子に育つ家がどういう家なのか気になる方
- 小学生のお子さんの勉強環境の整え方に悩んでいる方
- 自宅の新築や模様替えを考えている子育て世帯の方
我が子を頭のよい子に育てたい……親にとって当然の思いですよね。
では、家の環境を工夫することで子どもの頭が良くなるとしたらどうでしょう?
親が何もせずとも、家が自然と子どもの頭を良くしてくれる……
そんな工夫を積極的に取り入れたいと思いませんか?
実は、頭のよい子に育つ家という考え方があるのです。
理論的に研究している機関もあります。
頭のよい子が育つ家で重要なことの1つは、コミュニケーションが生まれる家といわれています。
今回は頭のよい子が育つ家について深堀りします。
大事な5つの要素は以下の通り!
それぞれについて、
- どんな空間なのか
- その空間が良い理由とは
- 具体的な事例
について解説します。
また、具体的にどうすれば頭のよい子が育つ家になるのか?
ケースごとにもまとめました!
頭のよい子に育つ家について知り、出来ることから取り組んでいきましょう。
きっと、自然と勉強がすすむ心地よい空間になるはずです!
頭のよい子が育つ家とはコミュニケーションを大切にする家!
頭のよい子が育つ家って一体なに?
家族が生き生きとコミュニケーションが取れる家だよ!
勉強に集中するための子ども部屋を作る……ではないのがポイント!
頭のよい子が育つ家については、四十万 靖さんという方が本を執筆したり、研究を行ったりしています。
我が家は「頭のよい子が育つ家」という本を読みました。
この本では、有名中学に合格した200軒以上の家庭を実態調査した結果を本にしています。
著者も本文中で述べていますが、大切なキーワードはコミュニケーション!
著者は、中学受験に血道を上げている家庭は殺伐としているに違いないと仮説を立てていたそうです。
中学受験を経験した家庭を調査することで、日本の良い住文化が失われているさまが分かるはず……
そう思って調査をしたら、結果はなんと真逆!
有名中学合格家庭こそが団らんにあふれた”理想の家”だった!
そんな結果が出たので、子どもが勉強するのに向いたおうちの環境づくりについて本にすることにしたそうです。
本もとても面白いのですが、著者の研究所のサイトもたいへん興味深いです。
著者がいう頭のよい子とは、単に学業成績の良い子ではありません。
人生を豊かに生きる力を持つ子どもと定義しています。
そのためにコミュニケーション能力、観察力、思考力、表現力が高まる空間が必要と述べています。
著者はコミュニケーション能力などを高められる住環境の要素を5つの項目に分けて評価しています。
上記リンクの資料を元に、5つの項目を詳細にまとめました。
頭のよい子が育つ家の5つの要素とは?
頭のよい子が育つ家の5つの要素を解説していくよ!
下の絵は要素を取り入れた家のイメージだよ。
探求できる空間
好奇心を掻き立てるような空間を作って、子どもの探究心が自然と養われる空間にすることが大事です。
ポイント | 目的 | 具体的には? |
---|---|---|
多様な空間を作る | 子どもが飽きない家にする | ・リビングに畳コーナーを作る ・ロフトを作る |
視覚的な変化をつける | 好奇心を刺激する | ・吹き抜けなどで上下をつなげる |
自然とのつながり | 五感を刺激する | ・砂場や水遊び場を作る(外部) ・木を植える |
本と出会える | 本に触れる機会を増やす | ・家族共用の本棚を設置 ・子どもの目線の高さに本棚を置く |
家族の歴史スペースを作る | 家族への愛着を深める | ・家族写真などを飾るスペースを作る |
表現できる空間
子どもは自己表現をすることで自信や創造性を育みます。
家の中に子供が自由に表現できる場を作るのが大事です。
ポイント | 目的 | 具体的には? |
---|---|---|
作品展示スペースを作る | 自己肯定感を高める | ・リビングに子どもの絵などを飾る |
自由に描ける場を作る | 表現しやすい環境を作る | ・ホワイトボードを設置 ・ホワイトボード壁紙を貼る |
内装の素材の変化 | 子どもの感性を刺激する | ・木、石、土などの自然素材を内装に取り入れる |
共有できる空間
親子で同じ空間を共有し、コミュニケーションをとることで子供の安心感や家族の絆を深めます。
ポイント | 目的 | 具体的には? |
---|---|---|
リビング学習する | 子どもを見守ることができる | ・広いダイニングテーブルで勉強も食事も遊びもする。 |
オープンな空間にする | 家族の気配を感じやすくする | ・キッチンからLDKを見渡せるようにする ・子ども部屋のドアをガラス貼りにする |
コミュニケーションツールを置く | コミュニケーションを円滑にする | ・ホワイトボードに家族のメッセージを書く ・共有のカレンダーを置く |
感性を刺激する空間
子どもの感受性や創造性を育むために、五感を刺激する豊かな空間にします。
ポイント | 目的 | 具体的には? |
---|---|---|
自然素材 | 温かみと触り心地で五感を刺激する | ・木、石、土などの自然素材を内装に使う |
光と影 | 光と影の移り変わりで感性を育む | ・窓から自然光を取り込む ・調光機能付きの照明にする |
音と香り | 心を落ち着かせて感性を豊かにする | ・自然の音や音楽を家に取り入れる ・御香を焚いたり花を飾る |
季節の移ろい | 四季を感じる | ・庭に季節の花を植える ・料理に旬の食材を使う |
健康を育む空間
子どもが健やかに成長できるように、安全で快適な住環境とします。
ポイント | 目的 | 具体的には? |
---|---|---|
安全 | ケガから守る | ・階段や窓に転落防止の柵 ・家具の角にコーナーガードを付ける |
空気環境 | 室内の空気をきれいに保つ | ・換気をする ・空気清浄機を設置する |
温度・湿度 | 適切な温度と湿度で快適な住環境とする | ・断熱性の高い住宅とする ・エアコンを適切に使用する |
省エネ性 | 環境に配慮する | ・省エネ家電を選ぶ ・太陽光発電システムを設置 |
水 | 水の無駄遣いを減らす | ・節水型のトイレやシャワーヘッドにする ・雨水を貯めて庭の水やりをする |
頭のよい子が育つ要素を取り入れてみよう
たくさんポイントがあって大変だね!
もっと分かりやすくならない?
新築と模様替えに分けて整理したよ!
これで何をしたらいいか分かりやすくなったかな?
新築のとき
ポイント | 理由 |
---|---|
広くオープンなLDKを作る | ・リビング学習を促進する ・家族の気配を感じてコミュニケーションを促す |
空間をつなげる吹き抜けを作る | ・家族の気配を伝えてコミュニケーションを促す ・高低差を作って視覚を刺激する |
作り付けの本棚や飾り棚を作る | ・本を身近にする ・家族への愛着を深める ・自己肯定感を上げる |
石や木を内装に使う | ・子どもの感性を刺激する |
ホワイトボード壁紙を採用する | ・コミュニケーションが促進される ・表現力を上げる |
庭に木を植える | ・四季と自然を感じる |
省エネ住宅にする | ・環境に配慮し、健康的に過ごせる |
これを元に設計士さんに相談するのもいいね!
模様替えのとき
ポイント | 理由 |
---|---|
リビングに勉強スペースを作る | ・子どもを見守れる ・コミュニケーションが促進される |
本棚をあちこちに置く | ・本を身近にする |
リビングに展示スペースを作る | ・家族への愛着を深める ・自己肯定感を上げる |
ホワイトボードを置く | ・コミュニケーションが促進される ・表現力を上げる |
花を飾る | ・四季を感じる ・心を落ち着かせる |
これなら手軽に取り入れられるね!
頭のよい子に育てるためのオススメ家具
我が家も頭のよい子に育つ家の工夫を取り入れているよ!
使っている家具を紹介するよ。
本棚・飾り棚
この絵は縦長ですが、横長に置いています。
リビングで、本棚や子どもの作品展示として活躍中です。
安価なカラーボックスでも代用できますが、デザイン・素材感・カスタマイズ性を考えてこれを買いました。
- 一つのマスが大きいので、いろんなサイズの本が置ける
- カスタマイズ性が高い(収納の追加や形状の変更)
- 飽きのこないシンプルなデザイン
- 本棚としては収納力に欠ける(小さい本なら上のスペースが余る)
- 価格が高め
ホワイトボード
リビングにホワイトボードを置いて自由に使えるようにしています。
子どもが思いつきで絵を書いたり、親も漢字を教えるときに大きく書いたりします。
この馬印のホワイトボードは、いろんなサイズがあることと、信頼できるメーカーの商品なのでオススメです。
- サイズ展開が多い
- 安心できるメーカー(120年以上の歴史あり。自社工場品)
- 書きやすく消しやすい。耐久性も高いホーロー製品
- 重いので取り付けが難しい
- 価格が高め(スチール製品に比べて)
まとめ
頭のよい子が育つ家は、単に学業成績を高める環境ではなく、豊かな人間性や創造性を育む家です。
特に重要なのは、家族間のコミュニケーションを促進する住環境であること。
研究結果からも、頭のよい子を育てる家は、団らんと交流に満ちた“理想の家”であるとされています。
家づくりのポイントは以下の5つです。
- 探求できる空間:好奇心を刺激し、子どもが飽きない工夫を。
- 表現できる空間:自由に創作できる場を設け、自己肯定感を育む。
- 共有できる空間:リビング学習やオープンな設計で親子の交流を促進。
- 感性を刺激する空間:自然素材や光、音を活用して感受性を豊かに。
- 健康を育む空間:安全性や空気環境に配慮し、健やかな暮らしをサポート。
これらを新築時や模様替えの際に取り入れると、子どもが成長しやすい環境となります。
家の環境を味方に付けて、親だけではなく家にも子どもを育ててもらいましょう!