親は子どもの成長を願うもの。
精一杯いろんな挑戦をして経験値をたくさん積んでほしいですよね。
でも、なかなかそれが難しい。
自信がないのか、すぐにやらない、できないと言って逃げてしまう。
どうやったら挑戦してくれるのか、おだてても褒めてもどうやってもやってくれない・・・
うちの息子のはじめちゃんも何を隠そうその一人です。
我が家もとても悩んでいました・・・・
できないものは絶対やりたくない!スタイルを貫いていた息子。
嫌いだった幼稚園の体操教室は何度か泣きながら教室に閉じこもって不参加・・・
「失敗することがかなり苦手で、少しでも失敗したりうまくできないことがあると不機嫌になっています・・・」と先生からも申し送りがあったり。
でも、子供への接し方を変えることで、少しずつ、少しずつ変わってきました。
今では、
開成中学校が一番すごいの?じゃぁ、俺、受けてみる!!
と言うくらいに成長しました!
今回は、失敗を恐れない・挑戦できる子供に育つための方法についてお伝えします。
挑戦するためには「自己肯定感を上げること」「挑戦する=すごい!を体感すること」が大事だと思い、我が家では6つの働きかけをしてきました。
実践することで、少しずつ子供が今までできなかったことに挑戦するようになるはずです。
(少なくとも、家の子供には効果がありました。)
同じ悩みを持つお母さん、お父さんの助けになれば幸いです。
挑戦できない子から変わるまでの2つの大事なこと
私は悩んでいました。
我が息子にチャレンジ精神がないことを・・・
特に体を動かすことが苦手だった息子。
これではいけない!と幼稚園でやってくれる習い事の体操教室に入れても
できないから行かない!!
・・・ということで、幼稚園の別の教室に閉じこもって参加しなかったり・・・
パズルやクイズをやっているときも
わからない!もうやめる!!
・・・ということで、すぐに諦める・・・
きっちり先生からも
「失敗することがかなり苦手で、少しでも失敗したりうまくできないことがあると不機嫌になっています・・・」
と、ご報告をいただきました。
我々親としては、子供がいろんなことに挑戦して、いろいろ経験して、すくすくと成長していくことを楽しみにしています。
どうしたらいろんなことに挑戦できるようになるかな・・・・
いろいろ本を読んだりYouTubeなどで研究した結果、我が家では次の2つのことが大事だな、と感じました。
その2つのことは次のとおりです。
- 自己肯定感を上げること
- 挑戦=素敵!を体感すること
自己肯定感を上げること
自己肯定感というと、ありのままの自分を認められる感覚のことですね。
自己肯定感についていろいろ調べて、大事なポイントをまとめました!
- 自己肯定感が高いと、難しいことにもチャレンジできる!
- 自分が無条件に認められているという感覚である「絶対的な自己肯定感」を育てるのが大事!
- 「絶対的な自己肯定感」は「いつでも挽回可能」で、「いろいろなものが代替可能」
以下には、なぜそれが大事だと思ったかの根拠を書いていきます。
そもそも自己肯定感とは?
実用日本語表現辞典での記載を引用します。
自己肯定感(じここうていかん)とは、自分自身の価値や能力を認識し、肯定する心の状態を指す言葉である。自己肯定感が高い人は、自分自身を尊重し、自分の意見や感情を大切にする傾向がある。また、困難な状況に直面したときでも、自分自身の力を信じて行動することができる。
自己肯定感が高いと、難しいこともチャレンジできる ということは共通した認識のようですね。
自己肯定感にもいろいろ種類がある!
また、自己肯定感について深く調べてみると、3種類あるという説をみつけました。
参議院の調査室作成資料(立法と調査 392号(平成29年9月8日))の調査によると、以下の表がありました。
子供たちの自己肯定感を育む― 教育再生実行会議第十次提言を受けて ―竹内 健太(文教科学委員会調査室)
自己肯定感の概念 自己の何を肯定するのか 何によって自己肯定感が生じるか 他者評価等に基づく自己肯定感 自らの努力や能力、成果 他者からの肯定的な評価、他者との比較 自己受容に基づく自己肯定感 (長所のみならず短所も含む)
自分らしさや個性自身による受け止め 絶対的な自己肯定感 自らの全存在 保護者等からの愛情
参議院にこういう調査資料があるなんて、国を上げて自己肯定感を高めるのが大事だと考えられているということですね・・・
日本は、他の国に比べて自己肯定感が低い子どもが多いそうですよ。それも理由なのかもしれませんね。
この調査を読んで、私が感じた自己肯定感の重要ポイントは以下の通りです。
- 3つの自己肯定感
- 他者評価等に基づく自己肯定感=「他人から褒められること」=自分の長所しか肯定されない
- 自己受容に基づく自己肯定感=「自分はこれでよい」=自分の短所も肯定される
- 絶対的な自己肯定感=「自分の全存在が認められている」=自分が無条件に肯定される
大事なのは「絶対的な自己肯定感」「自己受容に基づく自己肯定感」
- 絶対的な自己肯定感→自己受容に基づく自己肯定感 に育っていく
「絶対的な自己肯定感」が特に重要なようです。
次はそのことについて深堀りしていきます。
「絶対的な自己肯定感」を得ることが大事!
「絶対的な自己肯定感」とは・・・?
私がざっくり理解した点をまとめます。
× 自分は褒められるから価値がある
ではなく、
◯ 自分は自分だから価値がある!
と感じられるのが大事。
そして、そう思えるようになるには
× 小さい頃に親の愛情をたっぷり受けなければいけない
ではなく、
◯ いつからでも遅くないし、誰からでもよいからたっぷりの愛情を受ける
ことが必要。
この、「いつからでも遅くない」し、「誰からでもよい」というのはなんと心強い言葉でしょうか。
小さいときにあまり愛情が注げなかったと後悔しているのであれば、今からでも全然遅くない!
例えば子供が小さい時に保育所などに預けてあまり一緒の時間がなかったな・・・愛情不足だったかも、と悩んでいたとしても、先生たちが精一杯我が子の面倒を見てくれていたら、愛情は十分注いでくれていたということになります。
そして万が一そうではなかったとしても、これからどんどん挽回可能ということです。
いつからでも自己肯定感を育むことはできそうですね。
挑戦する=素敵!を体感すること
挑戦が苦手になっている子どもの気持ちになって考えてみると、きっと
失敗するのがイヤ!だから新しいことにチャレンジしたくない!
ということなんだと思います・・・・
だから、親としての心構えは
◯ 新しいことに挑戦できたんだ!!すごい!かっこいい!!
ということをずっと伝え続けることが大事!
結果ではなく、まずは挑戦できたことを認める!
間違っても
× 失敗した!反省しろ!どうやったら成功するか考えろ!!
なんて言ってはいけませんね・・・・
頭では分かっているし、こんな言い方はしないけど・・・・
案外気持ちが顔に出ちゃったりして・・・
挑戦することが素敵なことであるということが伝わるように心がけましょう。
6つの働きかけ
ここから、我が家ではどのようなことを実践していったのかをまとめていきます。
全部で6つあります。
それぞれ、「自己肯定感を高めるためのもの」「挑戦を促すもの」の2種類に分けて紹介していきます。
(自己肯定感)当たり前のことを褒める
まずは、当たり前のことを褒めるです。
褒めることが大事とはよく聞くし、親としても子供を褒めてあげたい!!
でもでも、なかなか褒められるようなことをしてくれない・・・・
うちの子、全然褒めるところない・・・・
というふうに悩んでいませんか?
実は、褒められるようなことをしたから褒める!というのは、絶対的な自己肯定感を得るためにはマイナスです!!
じゃあ、褒めちゃいけないの!?
というと、そういうわけではなく・・・
褒められることをしてきたから褒めると、子どもは褒められるために行動を制限するようになります。
たとえば・・・
・テストが100点だったから褒める → 100点でなければ価値がない
・人にやさしくできたから褒める → 優しくできなかったらダメ
・かけっこで一番だったから褒める → 次も一番にならないといけない
そのように子どもが思ってしまったら、人の顔色を伺うようになったり、嘘を付くようになってしまいます。
もちろん、褒められるようなことをしてきても褒めてはいけないということではありません。むしろ十分褒めたほうがいいです。
じゃあ、どうすればよいの??
そんなとき、ぜひとも実践してほしいのが、
アタリマエのことを褒める!
例えば、
学校に行けたね!
ご飯を食べれたね!
良い笑顔だね!
で、いいんです!
本当にそんなのでいいの!?みたいなのでも十分!
いい感じで心臓が動いてるね!
こんなんだって、いいんです!
だってだって、アタリマエのことを褒めてくれるって結構うれしいんです。
ありのままの自分を認めてくれた!って思えるんです。
お仕事行ってくれてありがとう!
ご飯をつくってくれて嬉しい!
とか、普通にアタリマエだと思ってやってることを、子供から言われたら嬉しいですもん。
ちなみに、自分にとってはアタリマエのことなのに言ってくれたらすっごくうれしい最強ワードは、
生まれてきてくれてありがとう!!
これです!
自己肯定感、爆上がりです。
まずは、今までアタリマエでわざわざ言わなかったことを言ってみましょう!
何かが変わるはずです。
(自己肯定感)いろんなことを子供に決めさせる
幼稚園のときから、買う服や履く靴など2つ以上の選択肢を与えて選んでもらっていました。
そして、どんなものを選んでも、否定しない。
「いいね!」
ということで、自分で選ぶことに自信がついていたと思います。
はじめちゃんは塾に行っていますが、それも自分で選びました。
お陰で今のところイヤと言わず楽しんで通えています。
やはり自分で選んだものは納得感があり、継続しやすいです。
親が決めたことは押し付けられたものとして積極的になれません。
大人だってそうですよね。人に押し付けられた本や音楽はなかなか受け入れがたい・・・・
自分が選んだものは大事にできる、選んだ自分自身も大事にできる。
このような小さな積み重ねが自己肯定感につながっていくはずです。
(自己肯定感)寝る前に愛していることを伝える
我が家には寝る前に儀式があります。
それは、はじめちゃんがどれだけ怒られるようなことをしても、どれだけ腹が立つことがしても、
寝る前はすべてチャラにして
今日も頑張ったね、かっこよかったよ、愛しているよ!
と、伝えること!
これ、すごく効果あります。
とくに男の子には「かっこいい」。これが殺し文句です。
毎日続けることで、少しずつですが、自分に自信が出てきて落ち着いてきました。
目に見えてわかりました。
始めは言うのが恥ずかしかったですが、一回言っちゃえば慣れます。
はじめちゃんも照れているのか何も言いませんが、ニヤニヤ嬉しそうなのは伝わります。
大事なのは、どれだけイライラしているときにも言う事!
むしろ、喧嘩したり、めちゃくちゃ叱ってしまったときこそ、チャンスです。
より、愛情が伝わります。
(挑戦)一緒にゲームをする
はじめちゃんはゲームが大好きです。
きっかけといいますと、実はかあちゃんがゲーム好きなんです。
それで、はじめちゃんにも早くに与えていました・・・
抵抗がある方もいらっしゃると思います。
でも弊害ばかりではありません!
ゲームこそ、挑戦のチャンス!!
かあちゃんは、決して諦めない気持ちをゲームで養いました。
何回ゲームオーバーになっても何度も挑戦する!これこそ、トライ&エラーです。挑戦のいいきっかけになります。
はじめちゃんがゲームで「成長したな」と一番感じたのは、一緒にマインクラフトをしているときです。
5歳くらいのときに一緒にマインクラフトをやりはじめました。
ゾンビ出てきたー こわいー もうやらなーい
はじめはこんな感じだったはじめちゃん・・・・
でも、なんとかチャレンジして一回敵を倒せるようになるとぐんぐん挑戦心が芽生えてきました。
僕がエンダードラゴンを倒す!
と言って、かあちゃんが倒せなかった最後の敵エンダードラゴンを倒しました。
いやぁ、このときは我が子ながら、この子は大物だ・・・と思いましたね。
ゲームを子どもだけでやらせず、親も一緒になって楽しむことで
・挑戦を促せる
・コミュニケーションが円滑になる
・子どもの成長が感じられる
・やり過ぎもストップできる
・家族内みんな仲良くなる
と、いいことずくめですよ。
ぜひともみんなでゲームをしてみてください。
(挑戦)挑戦できたことを称える
実は、はじめちゃんは小学校受験もしています。
地方の国立教育大学の付属小学校です。
家族で相談をし、はじめちゃんもやってみると言ってくれたので家族一丸となって頑張りました。
幼稚園のお受験クラスに行かせました。家でもいろいろ対策しました。
小学校受験の対策って独特ですよね。春夏秋冬の草花や行事を覚えたり、ちょうちょ結びを練習したり・・・
はじめちゃんも親も頑張りました。
そして、結果は・・・
落ちた・・・・
そりゃあ、悔しい!
悔しかったです!
でもでも、このことがとてもいい経験になりました。
親は、こうすればよかったのに、ああすればよかったのに、という言葉をはじめちゃんには決して言わず、
精一杯やることをやって、挑戦できた!
かっこよかった!
うん!
次も頑張る!
というような流れで、家族みんな悔いのない小学校受験となりました。
結果を見るのでなく、過程を認める。
結果が得られなくても今までの頑張りが消えるわけではない。
挑戦することは結果に関わらず素晴らしいこと!
そんな思いがみんなに芽生えた出来事でした。
(挑戦)親が挑戦するところをみせる
子どもは親の背中を見て育つものです。
親として、手本を見せることが大事!
要は、親が挑戦するところを積極的に見せる!
意識的に我が家では、
ファイナンシャルプランナー(3級)に挑戦するぞ!
ハーフマラソンも走っちゃうぞ!
ブログも書いちゃうぞ!
など、子どもに見えるところでいろいろと挑戦をしています。
すると、
大人もがんばってるんだなあ。
子どもに言うだけじゃないんだなあ。
と思ってくれるはずです。
コツは、「子どもに宣言しながらやること」!
子どもに親が挑戦していることに気づいてもらえなければ意味がありませんものね。
小さなことでいいんです!
今日は、初めてパン作りに挑戦するぞ!
とか、
いつもは通らない道を通ってみるぞ!
とか。
たとえ失敗しても、その失敗する姿を見せるのが大事です。
失敗のリカバリー方法や、気持ちの切り替え方法の手本となります。
まとめ
挑戦できる子どもになるにはどうすればよいかについて、我が家なりのアプローチを紹介してきました。
我が家では、自己肯定感を上げたり、挑戦することは素敵なことであるということが伝わるように心がけてきました。
具体的に何をやってきたかと言うと、自己肯定感を上げるために、アタリマエのことを褒めたり、いろんなことを子どもに決めさせたり、寝る前に愛を伝えたりしてきました。
挑戦の素晴らしさを知ってもらうためには、一緒にゲームをしたり、挑戦すること自体を称えたり、親が挑戦する姿を見せたりしてきました。
そういうことの積み重ねで、少しずつ子どもが変わってきたように思います。
ほんとに少しずつです。
YOUTUBEでのはじめちゃんの姿を観てもらうとわかる通り、まだまだ、まだまだ、新しいことの挑戦が苦手だったり、文句ばかり言ったりなどがたくさんあります。
でも、変わってきたという実感があることは事実です。
開成中学校に挑戦する!と子どもが言ったことはとても嬉しかったんです。
今回の我が家の取り組みは特別なことでなく、お金も時間もかけず実行できることばかりだと思います。
ぜひとも、実践していただいて、お子さまが自信をもっていろんなことに挑戦できるように少しでもなってもらえれば嬉しいです。
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