中学受験はトラブル続き…
夫婦ゲンカに発展することもありますよね。
かあちゃんこんな時間まで勉強させるなんて虐待じゃん!



俺も息子も頑張ってるのにそんな言い方ないだろ!
お互いに「子どものために」と思っているはずなのに、気づけば言い争い。
夫婦で意見が違ったら中学受験はうまくいかない!って焦っちゃう。
そんな私でしたが、受験メンタルトレーニングを学んだり、多くの本を読んだりするうちに、夫婦の違いを敵対ではなく奥行きと考えられるようになってきたのです。
そうすると少しの意見の違いは気にならなくなり、家庭が穏やかになりました。
この記事では、夫婦ゲンカをけしかけるモンスターを“地獄のエール”と呼び、我が家が実践した退治方法を紹介します!
夫婦の小さな価値観のズレに対して「不要なエール」を送り、火に油をそそぐ恐ろしいモンスターです。
早めにやっつけて、穏やかに勉強できる環境を整えましょう!



退治できた今は、夫婦で意見が違っても気にならなくなった!
※この記事は中学受験クエストシリーズの記事です。中学受験にありがちなストレスをモンスターに見立て、退治方法を紹介していきます。
あなたの隣にモンスター出現!”地獄のエール”


中学受験の伴走をしているそこのご夫婦!
“地獄のエール”がそばに忍び寄ってきていませんか?



頑張ってるんだから水を差すなよ!



勉強ばかりさせて、寝る時間が遅すぎるよ!
どちらも子どもへの愛情から出た言葉。
でも地獄のエールは、その小さなズレを見逃しません。
「かあちゃんは子どもの可能性を信じてないぞ。今が頑張りどきなのに…」
「とうちゃんは子どもを追い詰めてるぞ。このままではまともに育たないぞ…」
こうやって夫婦の間にひびを入れるのが、このモンスターの得意技です。
放っておくと、子どもがいちばん安心していたい家庭が戦場になってしまうかも⋯。



一緒にやっつけよう!!退治の方法を教えるよ。
なぜこのモンスターが生まれるのか|お互いのすれ違いにモンスターの卵がある
- 夫婦間で受験に対する思いに温度差がある
- 受験に対する価値観が合わない
- 感情的になってしまったことについてダメ出しをする
- 「伴走のしかたが悪い」ともう片方の親を責める



俺のためを思うからこそ…ってわかるんだけどね。
しんどいのは、どちらかに原因があるわけじゃない。
お互い子どものことを思うからこそのすれ違いです。
モンスターの攻撃内容|不要なエールで夫婦を分断する
地獄のエールは3つの攻撃をしかけてきます。
| 攻撃 | 概要 | 結果 |
|---|---|---|
| ワルグチ拡声器 | パートナーの言葉を「わが子を否定する言葉」に翻訳して伝えてくる | 相手への敵意が膨らむ |
| デスマッチ | 「どっちが正しいか決着をつけろ」とけしかけてくる | お互い譲れなくなり喧嘩が長引く |
| ひとりぼっち | 「味方は誰もいない」と思わせ、家庭内で孤立させる | 子どもが家庭の空気を察して不安定になる |
夫婦関係にひびを入れるのが、このモンスターの得意技。
どんどん会話がなくなり、お互いの態度が冷たくなる…
その家庭の冷気こそが、子どもの心をいちばん削ってしまいます。



家でケンカが続くと、勉強どころじゃなくなっちゃう⋯。
わが家にも来た!このモンスター|ガッツリ伴走する夫とメンタル担当妻が衝突した夜
わが家は田舎で中学受験をしています。
周りに中学受験する家庭はほとんどなく、地元で受けられる中学校は数えるほど。
決して合格は簡単ではありません。
息子は塾でひいひい言いながら頑張っている。
伴走しているのはとうちゃん。
毎日宿題を一緒に進め、テストのたびに分析して⋯本当によくやってくれています。
だからこそ、はじめちゃんに期待が膨らむのは自然なこと。
ある夜、リビングでとうちゃんがぽつりと言いました。



お金も時間もかけて近所の公立に行くなら、勉強なんて無意味!
とうちゃんは「わが子が今これだけ頑張っているのなら、もっと選択肢を広げてあげたい」という親心で言ったんだと今ならわかります。
でも私には、勉強を否定する言葉として届いてしまったんです。
私はなんだかプッチンと来ちゃいました。



無意味なんかじゃないよ!
公立に行くことになってもいい経験じゃん!
その後は「息子の可能性を信じろよ!」「結果しか見ないのは親失格!」などなど、お互いを否定するばかり…
地獄のエールに完全にやられました。
お互い「子どものため」と思っているのに、気づけば相手を傷つけ合っている。
朝になってもお互いピリピリ…息子も落ち着きません。
これは私たち夫婦のどちらかが悪いわけじゃない。
立場の違いを敵対に変換してくる、地獄のエールの仕業だったんです。
モンスターの正体|心の余裕が下がると、人は攻撃的になる
心の余裕がないと、”地獄のエール”に付け込まれやすくなります。
教育ジャーナリストのおおたとしまささんは『中受離婚』という本で、家族をひとつのチームとして捉える考え方を紹介しています。
家族は一人の感情がほかのメンバーに伝わり合って全体のバランスを保っている、という見方です。
ポイントは、心に余裕があるかどうか。
余裕があるとき → 相手の意見を相手の意見としてそのまま受け止められる
余裕がないとき → 相手の言葉を自分への攻撃と感じて、感情的に反応してしまう
”地獄のエール”は、まさにこの余裕が下がった瞬間を狙ってきます。
テストの結果が出た夜、お金の話が出た夜、進路を決める夜──
不安で余裕がなくなったタイミングで、すっと忍び寄ってくるんです。



私もとうちゃんも悪くない。
余裕がなかったんだね。
そう気づけたとき、相手への怒りがふっと小さくなりました。
攻略法:夫婦のチーム力を取り戻す3ステップ|コーピング・距離・攻撃


家庭の安全をおびやかす地獄のエール、さっそく退治しましょう!
ステップ①:体制を立て直す|コーピングマントラを唱える
まずは気持ちを落ち着かせることから。
私がよく使う方法がコーピングマントラです。
(コーピングとは、ストレスに対処するための思考・行動のこと)
- 子どものせいじゃない
- 自分のせいじゃない
- 自分だけじゃない
「自分(パートナー)のせいじゃない」という言葉がよく効きます。
夫が高い目標を口にするのも、私が現実を見ようとするのも、どちらも立場が違ってるから。
自分や相手が原因でないと分かればイライラせずにすみます。
違った立場からものを考えることを、メタ認知といいます。



夫婦ゲンカはメタ認知で乗り切れる!
ステップ②:モンスターから距離を取る|結論を急がない
地獄のエールは「決着をつけろ」と急かしてきます。
物理的にも時間的にも距離を取りましょう。



決着をつけないとモヤモヤする〜



今夜はもうやめよう!
お互い言いたいこと言って、おしまい!
おおたとしまささんは『中受離婚』という本で、上手な夫婦ゲンカのコツを結論を出さないことだと書いています。
下手に結論を出そうとするからこじれてしまう。
お互いの問題意識を、お互いの脳にインプットするだけでいい。
あとは二人の無意識が時間をかけて落としどころを作ってくれるのだそうです。
でも、お互いへの信頼は必要不可欠。
「私の意見をちゃんと受け止めてくれる」という土台があることが前提です。



日頃の対話は必要!
わが家は意見が違っても「無理に結論を求めないようにしよう」と決めています。
ステップ③:モンスターに攻撃する|お互いの立場を言葉にする
お互いの役割を認めあう
伴走している夫と、気持ちをサポートしている私。
見えている景色が違うのは当たり前。
わが家ではこんなふうに言葉にしました。



とうちゃんは勉強の伴走を頑張ってるから、息子に期待するのは当たり前だよね。



かあちゃんはどんな結果になっても受け入れられるように、現実的な言葉をかけてくれてるんだよな。
立場が違うから、言うことも違う。
それは敵対じゃなくて分担です。
「プロジェクト」ではなく「積み上げ」で考える
特に男の人は受験をプロジェクトだと捉えがち。
「合格から逆算するプロジェクト思考」だと、不合格=失敗となり家族を追い詰めてしまいます。
受験を子育ての一環だと考えると、「どこまで積み上げられるか」という発想に切り替わり、ぐっと楽になります。



子育てに仕事感覚を持ち込むとしんどい…
子育ては、目的ありきではない。
そう思えると「地元の学校じゃ無意味」という言葉自体が出てこなくなります。
「子どもの課題」と「親の課題」を分ける
親はつい忘れがちになりますが、「成績を上げる」のは本来は子どもの課題です。
不安になると、つい親が子どもの成績の責任まで全部引き受けてしまう。
でも勉強を頑張るかどうかは、最終的には子ども自身が結論を出すこと。



子どもの人生は、子どものもの!
そう線を引けると、夫婦で「子どもの責任」を押し付け合うこともなくなります。
わが家はこうやっつけた!|夫婦の違いを奥行きに変えた夜



⋯さっきはごめんね。
とうちゃんが息子のためを思ってるのは知ってるよ。



俺もごめん。
かあちゃんのおかげで、家族のバランスが取れてるんだよな。
おおたとしまささんの本に、こんな言葉がありました。
夫婦の考えは無理にそろえなくていい
夫婦の子育て観の違いは無理に一致させるのではなく、子育ての幅もしくは奥行きとして利用すればいいと私は考えている。
〜中略〜
父親と母親の価値観に幅があるからこそ、その中で、自分の価値観を選びとることができる。
おおたとしまさ著 追いつめる親「あなたのため」は呪いの言葉 P200より引用
ストンと腑に落ちました。
夫婦の意見が完全に一致していたら、両親の価値観が絶対になってしまう。
違うからこそ、はじめちゃんは複数の視点を学べる。



無理に意見を揃えなくていいんだね!



わが家のゴールは受験を笑顔で終えること。
これはブレてないしね。
それから喧嘩が完全になくなったわけではありません。
地獄のエールは、テストの結果が出るたびにまたやってきます。
でもそのたびに「立場が違うだけ」「結論は急がない」と思い出せるようになって、自分たち夫婦もレベルアップしてきました。



父ちゃんと母ちゃんが仲良いと、勉強もはかどる!



結局、それが一番の応援だね。
やっつけた!家族みんなが成長した|手に入る経験値


モンスターをやっつけるごとに家族みんなが成長します。レベルアップの成果はこちら!
子どもの成長
- 家庭が安全な場所だと感じ、勉強に集中できるようになる
- 父・母それぞれの違う視点に触れて、考える力がつく
- 「どんな結果でも家族は変わらない」と安心できる



父ちゃんと母ちゃん、両方の言葉が僕には必要なんだ。
親の成長
- 夫婦の意見の違いを敵対ではなく奥行きと捉え直せる
- 結論を急がず、対話を続けられるようになる
- パートナーの立場を想像する力がつく



違いがあるって、家族を豊かにしてくれるんだね。
家族の変化
- リビングが戦場から作戦会議室に変わる
- 受験が終わったあとも、夫婦のチーム力が残る
おおたとしまささんは『中受離婚』の中で、中学受験そのものが夫婦関係を壊すのではないと書いています。
中学受験は、それまで目を背けてきた小さなズレを、直視させるきっかけになるだけ。
つまり、地獄のエールとの戦いは、ピンチであると同時にチャンスでもあるんです。
向き合えば、夫婦の心の余裕は確実に育つ。受験が終わったあとも、一生の財産として家族に残ります。



中学受験、夫婦で乗り越える価値がある!
もっと強くなりたい人への装備|強いモンスターには道具を借りよう





モンスターが強すぎるときはどうしたらいいの?
苦戦しても大丈夫。次に備えて、装備を整えましょう。
おすすめ本|地獄のエールの正体がわかる1冊
おおたとしまさ『中受離婚 夫婦を襲う中学受験クライシス』
タイトルだけ見るとドキッとしますが、これは脅しの本ではありません。
中学受験ですれ違っていく夫婦の物語に、専門家としての解説がついた一冊です。



耳の痛い話ばっかり!
いろんな形の夫婦がいるよ。
読み終えたとき、不思議と前向きな気持ちになっているんです。
夫婦のズレは、受験が作り出したものではなく、もともとあったもの。
だから、向き合えば必ず乗り越えられる。
喧嘩が続いてつらいときほど、そっと開いてほしい本です。
メンタルアプリでセルフケア
Awarefyというメンタルケアアプリがあります。
AIのファイさんが優しく気持ちを受け止めてくれ、認知行動療法(思考のクセを整える心理療法)を日常に取り入れるお手伝いをしてくれます。
夫に話せないモヤモヤも、ファイさんになら吐き出せます。



よく父ちゃんへの愚痴を聞いてもらっているよ!
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プロや経験者に話を聞いてもらう
塾の先生に「夫が伴走で熱くなりすぎているとき、第三者として声をかけてもらえないか」と相談するのも有効です。
夫婦間で言うとケンカになることも、塾の先生からなら素直に聞ける──これは中学受験ならではの便利な裏技です。
相談しづらいときは、ココナラで中学受験経験者の先輩ママパパに電話相談するのも手です。
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まとめ|正解争いより違いの尊重で、わが家のチーム力を取り戻そう


攻略法をまとめました。
- コーピングマントラで心を落ち着かせる(子どものせいじゃない・自分(パートナー)のせいじゃない・自分だけじゃない)
- 結論を急がない(夫婦喧嘩は結論を出さずに終わらせていい)
- お互いの立場を言葉にする(伴走する人と気持ちを支える人、見える景色が違うのは当然)
- 共通の目的だけを確認する(「笑顔で終える受験」というゴールは同じ)
- 意見の違いを奥行きと捉え直す(一致は良いことではなく、違いこそ子どもの豊かさになる)
地獄のエールは、これからもテストや進路の話のたびにやってきます。
でも退治の方法を知ったあなたは、もう以前とは違います。
一度倒せたら、次は少し楽になる。その積み重ねで、わが家らしい受験の形が育っていきます。
一緒に、少しずつ前に進んでいきましょう。



完璧じゃなくて大丈夫。
一歩ずつ、わが家らしい受験の形を一緒に作っていきましょう!





